小休憩 サンティアゴ→カラマのフライトで聴いた音楽

リアルタイム 4/30 チリ時間

今回は旅行記というよりは音楽レビューです。

4/28
サンティアゴ→カラマのフライト。Skyairという、恐らく現地の格安航空を利用した。片道31USドル。もちろん機内食はでないし飲み物も有料だが、この安さは助かった。しかし飛行機に乗り込んだのだがなかなか出発しない。とりあえず日本出国直前に購入したスカートの新譜『CALL』を聴く。

CALL

CALL

恐らくみなさんご存知でないと思うが、スカートは100kg超の巨漢、澤部渡がフロントマンを務める日本のポップバンド。いわゆる東京インディーの代表格のような存在である。先日スピッツミュージックステーションに出演した際、バックで口笛を鳴らしていたデブが澤部氏である。スカートはこれまで何枚か優れたアルバムを出してきたがその中でも2013年の『ひみつ』が一番好きだ。思えば2013年というのは大森靖子『魔法が使えないなら死にたい』、Homecomings『Homecoming with me?』、cero『Yellow Magus』といったインディーズ界隈の名盤がバンバンと世に出た年であるが、その中でも『ひみつ』は、自分にとってのアルバムオブザイヤー2013である。

ひみつ

ひみつ

魔法が使えないなら死にたい

魔法が使えないなら死にたい

Homecoming with me?

Homecoming with me?

Yellow Magus(DVD付)

Yellow Magus(DVD付)

さてさて今回の『CALL』、初め聞いた時はちょっと地味かなという印象だったが、聞き込んでいるうちに板に馴染んできた。澤部の歌声の安心感は10年代のスピッツの作品に、曲の渋さはエレカシに通ずるものがある。特に表題曲は名曲なのだ。

そんなかんなで聞いてたんどけれどもいっこうに離陸しない。と思ったらどうやら機材トラブルらしく、修理が入る。結局離陸したのは定時の約1時間後。まあ格安航空券なのでしょうがない。『CALL』を聴き終えたので次の音楽へ。サンティアゴの宿で80、90年代のアメリカ音楽がBGMでずっと流れていたんでその流れでマライアキャリーを聴く。

「エモーションズ」のパワーは凄まじい。圧倒的声量。アデルとか聞いてても思うんだけど、声量という意味では日本の女性R&B歌手と世界に太刀打ちできないかもしれない。結局7回くらいリピートしてしまった。そのうち窓外の景色が壮大になる。

早くチェックインして窓側の席を確保しておいてよかった。これだけでも充分金が取れる。R&Bつながりで今度はMISIAの『LOVE IS THE MESSAGE』をかける。

LOVE IS THE MESSAGE

LOVE IS THE MESSAGE

声量という面では世界には叶わないかもしれないが、90年代Jpopの流れをしっかりとくんだ名曲ぞろいだ。特に「BELIEVE」はJpopの中でも至高の一曲。この流れで宇多田ヒカルも聴こうかなあと思ってたらカラマに到着。