ペルーにて、スマホを買う

リアルタイム 5/18 ペルー
今日は休養日。

5/9
ラパスにて、特にやることなし。ちょっと奮発して日本食レストランに行こうとしたが、あいにく休業日。しかし、どうしてもアジア料理が食べたく、中華料理店でチャーハンを食す。ボリビア入ってずっとリャマ肉と揚げ物ばかりだったのでそろそろ日本食への禁断症状が。松屋のみそ汁ですら恋しい。夜、宿の日本人の方々とビールを頂く。

5/10
朝8:00のバスで、ペルー側の国境の街プーノへバスで向かう。Bs.70 (約1050円)。途中、聖なる湖ティティカカ湖をボートで渡る。


湖畔の街コパカバーナでのバスの乗り換え、国境での出入国検査を経て、夕刻、プーノの街に到着。3カ国目ペルーに着いた。バスターミナルで若干料両替し、さっさと宿を決める。確かドミ1泊20s(約700円)。やっと一息つける、Wi-Fiもあるしタブレットでネットでも見るか、と思ったら画面が映らない。いや、そんなことないだろ、しっかりしろジョーと叫んだかは分からないが、甲斐なくご臨終。どうも壊れてしまったらしい。絶望。ちょっとしたパニックに陥る。iPhoneはスられる、タブレットは壊れる。もう外界との連絡手段が絶たれたと言っても等しい。ネットを奪われたことの恐怖がこれ程とは。しかし、ほんの数十年前までネットなんてなくて当たり前だったのである。逆に人間本来の生き方を思索できるいい機会ではないか、なんて高尚な考えはは現代っ子の自分の頭には毛頭浮かばず、ちょっとしたパニックに陥る。このままネットなしで旅を続けるのは実用的にも精神的にも厳しい。しかし、ここで旅をやめたら、あんなに息巻いて出ていったのに(笑)と皆には後ろ指を指され、Facebookは炎上、2ちゃんねるで晒されヤフーニュースのトップトピックスに躍り出て終いには社会的に抹消されるかもしれない。そこで考えた。

そうだ、店で携帯買えばいいんじゃね??

街中あちらこちらに携帯ショップがあったので助かった。街一番のショップに赴き、とりあえずiPhoneの値段を聞くと、安くてもiPhone4が1300s(約43,000円)。とてもじゃないが買えない。しょうがないのでもっと安いのを探してもらうのだが、日本語対応のものが少なくて大変。しかもここは南米ペルー、店員はもちろん英語なんて話せないのですべてスペイン語でやりとり。

自分「これ、日本語使える?」
店員「↑‼d?☆g〜?♥y_n^q」

なんてことがしょっちゅうだったが、なんとか日本語機能付きのandroid携帯を購入。199s(約6500円)。すっかり夜が暮れて、宿に戻る。夜飯を食べる気力はなく、この先の旅を案じながら就寝。

5/11
このプーノの街、ティティカカ湖に面しているため、湖の島を訪れるツアーなどいろいろと観光の見どころはあるのだが、昨日の一件ですっかり疲れてしまったので宿にひきこもることに。時間はたっぷりあったので、宿に置いてあった井上靖風林火山』を読む。

風林火山 (新潮文庫)

風林火山 (新潮文庫)

時代小説っていうのはあまり読まないのだが、暇つぶしにはもってこいだ。吉田健一による解説もなかなか。

時代小説の方が現代小説よりも入ってき易いのは、昔の人間の姿が今日のよりも我々にとってはっきりしているからではなくて、時代そのものがその後に更に年月がたっていれば、丁度、人間が長い間住み着いた土地の山河と同様に、誰の目にも確かにそれと解る個性を生じるのである。


さてさて、深夜のバスでマチュピチュ近郊、世界遺産クスコの街へと向かう。とりあえずみそ汁飲みたい。