ホーチミン旅行③

12/25

喉痛が若干緩和。カオダイ寺院という名所に行きたいので明日のツアーを探しに街にくりだす。途中、ハイランズコーヒーに寄ってベトナムコーヒーを注文。悠久なるメコン川を想起させる深い苦味の中に微かだが確かな甘さが光る。なーんて頭の中で気取った食レポをしていたら喉痛がぶり返してきやがった。珈琲は喉に悪いという教訓をしっかり本国に持ち帰りたい。その後も気ままに歩き続けていたのだが、とにかく空気が悪い。マスクをしていたがそれでも街を歩くだけで喉がひたすらに消費される。2020年に地下鉄が開通する予定らしいが、それによってどれだけバイクが減り空気が良くなるのか注目したい。 

 

f:id:ok8823:20191227005815j:image

途中の路地で出会った謎の壁画

f:id:ok8823:20191227005827j:image

ベトナムコーヒー@highlands coffee

途中立ち寄ったベンタン市場

 

さて空気の悪さにはすっかり辟易してしまったが、道路の横断には慣れてきた。昨日宿の人から聞いた話では、「走らない」「止まらない」が道路横断のコツのようだ。道を行く無限のバイクを眺めているとわかるのだが、この国ドライバーはとにかくルールを守らない。歩行者信号は何色でも青だと勘違いしている。交通法規の遵守という観点は彼ら彼女らからはスポリと抜け落ちており、というよりもそんな観念とは未だ接触したこともないのであろう、もはや彼らに落ち度はなくこちら側が生真面目すぎるような錯覚に陥るのぐらいだ。しかしそれでも流石に「人を轢いてはいけない」あるいは最低限でも「人を轢いてもメリットはない」という道徳的教養は持ち合わせているようなので、前述の「走らない」「止まらない」をしっかり守っていれば無闇矢鱈に轢き殺されることはなさそうである。
4時間くらい歩き続けてみたのだがついに喉が限界を迎え、脚もへばってきたので、何処か心休まる場所へと緊急避難することに。インターネットで調べていたら、なんと近くに「さいごんの湯」なるものがあるではないか。日本のスーパー銭湯をそのまま輸出した施設である。行きたい。しかし、異国情緒を味わうというバックパック旅行の真髄はどうした。こんなところで銭湯なんかいったら台無しだろ。なんて葛藤は一ミリも覚えることなく入浴。天国だ!風呂こそ世界に誇るクールジャパンコンテンツですよ、ほんと。銭湯の周りにはリトル日本人街が広がっておりラーメン屋や居酒屋が軒を連寝ているのだが、こういう区画に必ず現れる出鱈目適当日本語シリーズが愛くるしい。

f:id:ok8823:20191227005913j:image
f:id:ok8823:20191227005927j:image
f:id:ok8823:20191227005932j:image

さっぱりしたが、すでに(喉の)HPが底をついたためそのままバスで宿へと戻った。ちなみにツアーの方は色々と旅行代理店を回ったのだが納得のいくプランがなかったため、明日はバスを乗り継ぎ自力でカオダイ寺院を目指すこととした。これが吉と出るか凶とでるかは明日のお楽しみ。フラグ感は否めないが。

夜はバックパッカーの集まるヴイヴィエン通りの屋台でポークグリルなどを食す。味は悪くないが、辺りが騒がしく落ち着いて食べることは出来なかった。ヴイブィエン通りはパリピ達の集まり朝までダンスミュージックをガンガンに鳴らすような路地なので、蛆虫のように陰気な日陰者には少ししんどいものがある。気を取り直して宿の近くの屋台にてフォーを食べ、平和に一日が終わった。

f:id:ok8823:20191227010008j:image

f:id:ok8823:20191227010015j:image
f:id:ok8823:20191227010021j:image