ここしばらく

ずっと観たかった『ロマンスドール』を観賞。ベタな演出や不要な場面が目立ち完成度に不満は残るが、狂気を直視しようとする高橋一生の演技に見入ってしまった。ただ、あの爽やかなラストはどうなんだろうか。創作をテーマにした作品はどうしても『地獄変』と比較してしまうのでヌルさを感じざるを得ない。話は変わって、ついにNetflixにも加入したのである。早速『ストレンジャーシングス』を見ているんだけど面白いです。海外ドラマを殆ど見てこなかったのでここから巻き返していきたい。『全裸監督』『火花もこれから手を出そうと思う。ただ、読書の時間が減ってしまうかもしれないので悩みどころ。町屋良平『坂下あたると、しじょうの宇宙』を読んだが、筆者特有の文体がないようにぴったりハマっていた。詩作に没頭する高校生を描く。独特なひらがなの使い方がとてもフラッシュだ。そのほか、前田司郎『愛でもない青春でもない旅たたない』(装丁も素晴らしい!)玄侑宗久『中陰の花』辻仁成『海峡の光』も良かったのであるが、積読が無限に増えているのでどうにかしたい。そういえば槇原敬之が捕まったのでリピートしている。ポップミュージッシャンとしてこれほど洗練された人間はいないだろう。中学時代よく聴いてたな。

 

坂下あたると、しじょうの宇宙

坂下あたると、しじょうの宇宙

 
愛でもない青春でもない旅立たない (講談社文庫)

愛でもない青春でもない旅立たない (講談社文庫)

 
中陰の花 (文春文庫)

中陰の花 (文春文庫)

 
海峡の光 (新潮文庫)

海峡の光 (新潮文庫)

  • 作者:辻 仁成
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2000/02/29
  • メディア: 文庫